マインドフルネスや瞑想は間違った方法で取り組むと精神が崩壊したり、心身の不調が生じたりするリスクがあります。
マインドフルネスや瞑想を実践するためにはその危険性もしっかりと認識しておく必要があります。
危険性を回避するために大阪マインドフルネス研究所では、書籍やネットの情報を元にした独学での実践はおススメしておりません。
特に瞑想初心者や精神疾患を抱えている人は、信頼できる経験豊富な指導者の元で学び取り組むべきです。
とは言え、信頼できるマインドフルネスや瞑想の指導者はどこに居るのか?
どうやって探せば良いのか?がわからない人も多いはずです。
そんなあなたのために信頼できる指導者を見極める方法を紹介していきます。
私自身も長くマインドフルネスや瞑想の指導者を続けていますから、学会やセミナー会場などでたくさんの指導者と会って話しをしてきています。
その中でロクに訓練も受けず瞑想をかじった程度の指導者、知識も経験もないビジネス目的の指導者、人間的におかしい(倫理観のない)指導者に数多く出会ってきました。
これを読んでいるあなたが想像する以上に、レベルの低い指導者はたくさんいます。
近年はマインドフルネスブームに乗っかり、お金さえ儲かれば良いと考える指導者も増えています。
そんな指導者に引っかからないために、ダメ指導者の名前や団体をここで明かしたい気持ちはありますが、そういうわけにはいきません。
しかし彼らに共通する特徴や性質を具体的に紹介し、あなたが指導者を見極めるための情報をお伝えすることは可能です。
もちろん私がこれからお伝えする内容が絶対に正しいということではありません。
そこには私自身の偏見やスコトーマも少なからず含まれているはずだからです。
ここでお伝えする情報の全てをうのみにせず、指導者選びの参考の一つにしてもらえれば幸いです。
指導者を選ぶ方法として有効な質問があります。
これらの質問にきちんとした答えが返ってくるようであれば、指導者として信頼できる可能性が高いと考えられます。
問い合わせの際にメールで質問してみましょう。
知識や情報が少ない状態で指導者を見極めるために最も有効な方法は、外見で判断することです!!
「人を見た目で判断してはいけない」と考える人は少なくないかもしれませんが、外見というのは情報の塊です。
「表情」「視線」「姿勢」「動き」「話し方」「聞き方」「しぐさ」「所作」など・・・
これらは「その人がどういう人間か?」を見極めるための貴重な情報となります。
多くの人は「内面(心)」と「外見」は別と考えていますが、それは間違いです。
外見とは内面が具現化したものです。
つまり外見にその人の全てが現れるのです!!
もちろんここで言う外見とは、生まれつきの構造(顔の造りや体格、肌の色など)を指しているのではありません。
外見で指導者を見極めるために必要なのは、外見に表れた「違和感」を察知する能力です。
いくらおしゃれで清潔感があり、笑顔で優しそうな見た目だったとしても、その人が悪い人(信頼できない人)であれば違和感を覚えるはずです。
「表情」「しぐさ」「話し方」「聞き方」に現れる内面(心)は隠しようがありません。
必ずどこかにボロが出ます。
注意深く観察することで、それをキャッチすることが可能になります。
鈍感な人は違和感を察知することが出来ないため、服装や身に付けている装飾品、笑顔や態度に誤魔化されて見極めることが難しい傾向にあります。
詐欺師や悪い人間ほど外見を繕う能力に長けています。
一流の詐欺師は絶対に詐欺師に見えません。
常に笑顔で、凄く優しそうで、平均的な人以上に「良い人」という印象があります。
しかし敏感な人であればそんな表面的なことに流されずに、見抜くことが可能です。
感覚を研ぎ澄まし、相手を注意深く観察してみてください。
指導者に会い話しをして「違和感」「気持ち悪さ」「不快感」を少しでも覚えたら、その指導者は「ハズレ」の可能性が高いでしょう。
あなたのその感覚は間違いではありません。
ここで知っておいて欲しいことがあります。
それは感覚でその人の違和感を察知してるつもりが
実は偏見や思い込み、好みなどが反映されて「この人は信頼できるか?」を判断している可能性があるということです。
よくあるのが「見た目が自分の好みではない=信頼できない」といった見極め方です。
これは本当に多いのです。
好みかどうかは関係ありません。好みのタイプでも違和感がある人もいれば、その逆もあります。
この辺をしっかり区別して囚われないに意識しないと指導者を見極めることが出来ません。注意してください。
その人が信頼できるかどうかを見極めるために、プロフィールを材料として判断する人は少なくないでしょう。
「どんな資格を持っているのか?」「どこの学校を卒業しているのか?」「どこで働いていたのか?」「どんな人を指導してきたのか?」
これらを元にして、信頼できるかどうかを見極めようとするはずです。
国家資格を持っていたり、海外の大学を卒業していたり、有名企業で働いていたりすれば、それだけで信頼度が上がりませんか?
指導者側もその事実を知っていますから、印象を良くしようとわざわざそういったことをプロフィールに載せるわけです。
しかしマインドフルネスや瞑想の指導者を資格や学歴、職業といった肩書だけで見極めるのは非常に危険です。
なぜならそれらの肩書と指導者の能力はほとんど関係がないからです。
また経歴はいくらでも詐称することが可能です。
海外の某大学を卒業したと書いてあっても、本当に卒業したかどうかを確かめるのは困難です。
99%以上の人はそんな面倒なことはしないはずです。
「〇〇の研究機関で働いていた」「有名な〇〇という先生に師事した」と書いてあっても確かめようがありません。
「某大手企業で勤務」というプロフィールを持った人物がいましたが、実際はその大手企業のグループ会社に派遣アルバイトで数日だけ働いただけということでした。
こんな誤魔化しはたくさんあります。
肩書は、その人を見極める材料の参考程度にしかなりません。
マインドルネス指導者の中には医師免許(精神科医が多い)を持っている人がいます。
多くの人は医師免許を持っている人を無条件に信頼する傾向にありますが、それは危険です。
医師だからと言って信頼できる指導者とは限りません。
医師だからと言って信頼できる人物とは限りません。
私が知る医師免許を持っている指導者は、あまり勉強していませんし、自身の実践経験も足りません。
医師が身体のこと(精神科医が心のこと)を全部わかっているというのは、思い込みです。
そんな思い込みはすぐに捨ててください。
最近、増えているのが「マインドフルネスインストラクター」や「マインドフルネストレーナー」といった資格を持つ人達です。
これらの資格は公的なものではありませんし、指導者の能力を保証するものでもありません。
そのほとんどがわずか数日~数週間の講習で誰でも取得できる民間の資格です。
通信教育で取得できる資格まであります。
これらの講習内容を確認しましたが、内容が非常に浅いです。
とてもマインドフルネスを習得することが出来るレベルではありません。
講習を最後まで修了したとしても、信頼できる指導者のレベルに達しないでしょう。
もちろんこれらの資格を持っている全員が指導者としてレベルが低いとは限りません。
中には勉強や実践を積み重ねて、指導力、知識や経験を持っている人もいます。
ここで一番言いたいのは、保有している資格で安易に判断してはいけないということです。
「日本のヨガマーケット調査」によると
日本のヨガ人口は2004年時には23万人でしたが、2017年になると770万人と約30倍にも増えているそうです。
ヨガは一時のブームやオシャレな趣味ではなく、いまや取り組むのが当たり前という時代。
ヨガはダイエットや美容、健康が目的と捉えている人が多くいますが、それは間違いです。
ヨガの本質は瞑想です。
ポーズを取るハタヨガは瞑想を長い時間、続けるための身体作りなのです。
その「おまけ」として健康増進やダイエット効果があるだけで、それは目的ではありません。
ヨガの本質は瞑想ですから、ヨガのレッスンに瞑想が含まれているのは当然と言えば、当然です。
近年では瞑想をレッスンに取り入れるヨガスタジオやインストラクターも増えています。
「マインドフルネスヨガ」「マインドフルネス○○」というレッスンをよく目にします。
しかし残念なことにヨガスタジオで行われているマインドフルネスや瞑想のレッスンの大半は、デタラメです。
マインドフルネスや瞑想を徹底的に実践し、勉強しているヨガインストラクターは極少数です。
多くのヨガインストラクターや指導者を見てきましたが、9割以上の人はマインドフルネスや瞑想の知識も経験もほぼありません。
かなり前にある大手ヨガスタジオに所属するインストラクターを対象に
マインドフルネスの講座を数日間行ったことがありますが、あまりのレベルの低さに腰を抜かしたことを覚えています。
参加していたヨガインストラクターは指導歴数年の経験を持つ人達ばかりです。
中にはマインドフルネスや瞑想のレッスンを行っている人もいました。
しかし残念ながら、マインドフルネスや瞑想の指導者としての基準にはまったく達していませんでした。
ヨガを習い実践したいのであれば、ヨガスタジオに通うのがベターです。
しかしマインドフルネスや瞑想に取り組みたい人は、ヨガスタジオではなく専門に指導してくれるスタジオや教室へ通う方が良いでしょう。
マインドフルネスの実践や瞑想のルーツは、仏教にあります。仏教が本家です。
それならばマインドフルネスの本家である仏教の僧侶は信頼できるのは?と考えるのは当然でしょう。
特に瞑想を修行のメインとする禅僧やテーラワーダ仏教の僧侶に信頼を寄せる人は少なくありません。
しかし僧侶も本当にピンキリです。
禅僧やテーラワーダの僧侶でも、真剣に瞑想に取り組んで勉強している人もいれば、そうでない人もいます。
数年前、マインドフルネスの本家とされている某国の仏教教団に出家した日本人僧侶の方と数時間、話す機会がありました。
彼が言うには「出家しても真剣に修行しているのは3割くらい」「半分以上の人が俺はこれだけ修行している。あいつの修行法はダメ」とマウントを取り人を見下すそうです。
また現実逃避のために出家する人も少なくないと言います。
こういった話はこの教団に限らず、日本の禅宗でも似たり寄ったりかもしれません。
私は以前、ある専門僧堂で雲水達に瞑想を指導する機会がありましたが、まともに瞑想が出来たのは12人中2人だけでした。
そこに居たほぼ全員が出家した理由を「家を継ぐため」と答えており、真剣に仏道を歩むように感じることが出来なかったのです。
もちろん私が出会った僧侶の中には人生の全てを捧げて修行して学び、世の中や人のために尽くしている方もいました。
しかしそのような方は少数です。多くの僧侶は「生活費を稼ぐこと」が目的となっています。
なぜか瞑想に取り組んでいる人に限って、僧侶を盲目に信用してしまう人が少なくありません。
そのような思い込みや囚われは手放してください。
マインドフルネスの瞑想会やセミナーが増えてきています。
受講料も様々あり、セミナーだと1回の参加で相場は1000円~6000円くらいの間でしょうか。
中にはワンコイン(500円)や無料で参加できる所もあり、本当に様々です。
安い料金で開催している所の方が参加者が集まりやすいそうですが、そこは信頼できるのでしょうか?
以前ある人が「あそこは無料で行っているから指導者が良い人で信頼できる」と話していました。
それは本当でしょうか?
なぜ無料だと「良い人」になるのでしょうか?
私はその指導者の方を知らないので、信頼できる人物かどうかは判断することが出来ません。
無料や格安で提供している人は何か裏がある場合が少なくないのです。
入り口を格安にして多くの人を集めて、洗脳しやすい受講者をターゲットに、高額の講座に誘導する所もあります。
【受講料が安い8つの理由】
①自分に自信がない
②格安で人を集めて高額商品に誘導
③本業で稼いでいるから
④スポンサーが資金を出している
⑤新興宗教の入り口
⑥ネットワークビジネスへの勧誘
⑦サービス精神がある
⑧まだ見習い
だいたいはこの8つが主な理由で、多く見るのは①,②,⑤,⑥、⑧です。
最近は金儲け主体の人達が②と⑥を目的に、瞑想のセミナーや講座を開催するケースが増えてきています。
また料金が安いところは質が悪いことが多く、間違ったマインドフルネスの実践や瞑想を教わってしまうリスクが高いでしょう。
高くて質の悪いセミナーはありますが、安くて質の高いセミナーはありません。
非常に稀ですが⑦のサービス精神やボランティア精神があり質の高い指導者もいるので、一概には言えませんが・・・
どちらにしても「料金が安いから」という理由だけで選ぶのは避けた方が賢明です。
ここ数年でビジネス系の指導者も増えています。
ビジネス系とは、企業研修やビジネスマンの自己啓発のために、セミナーや講座を行っている指導者を指します。
ビジネス系の指導者に共通することは「お金儲け」が第一であるということです。
他の指導者に比べてマーケティング力に長けているため、爽やかで清潔感があるキャッチコピーで集客していますが、質は相当低いです。
肩書に有名企業があれば注意しましょう。プロフィールも盛る傾向にあります。
コーチという肩書を持っているマインドフルネスの指導者もビジネス系に入りますね。
コーチもお金儲けが優先の人が多い印象で、平気で他人の講座内容をパクッて自分のオリジナルのようにしている人もいるくらいです。
大阪マインドフルネス研究所が主催する「マインドフル・コミュニケーション」の内容をあるコーチが運営する団体に、内容をパクられそうになったことがあります。
幸い「マインドフル・コミュニケーション」は理論はパクれても、実技が難しいため諦めたそうですが。
コーチは見るからに胡散臭い人が多い印象です。もちろん全員ではありませんが。
最も胡散臭い指導者が多いカテゴリーがスピリチュアル系です。
除霊やタッピングなど、マインドフルネスと絡めて適当な理論をそれらしく作っていますが、中身はマインドフルネスと何の関係も根拠もありません。
スピリチュアル系の指導者は自身が「自分探し君」であり「救われたい人」です。
おまけにお金儲けが大好きな人が多く、キャッチコピーや料金設定も容赦ありません。
それが逆にブランディングになり集客につながっている部分もあります。
最も胡散臭い人達なのですが、神秘的な雰囲気につられて人が集まってくるので、信頼する人も少なくないそうです。