心の筋肉とは?

 

 

マインドフルネスの瞑想は心の筋肉を鍛える実践心のトレーニングです。

 

 

リラックスや一時的な心の落ち着きを目的に行うものではありません。

 

 

心の筋肉は、心をコントロールする役割を担っています。具体的には

  

心がブレても平常心に戻す。

「今ここ」に心を保つ。

目の前に集中する。

気持ちを切り替える。

感情に流されない。

人に振り回されない。

他人に影響されない。

モチベーションを維持する。

自分を受け入れる。

など・・・

 

これらは心の筋肉の働きによってコントロールされるのです。

 

 

心の筋肉が弱いと「今ここ」に心を保つことが出来ず、自分の意思とは関係なく過去や未来に心が向かいます。

 

 

心が過去や未来にある時、ネガティブな思考や情動が生じやすくなります。

 

「不安」「恐れ」「イライラ」「焦り」「後悔」

「怒り」「自己嫌悪」「妬み」「恨み」「自責」

 

などがそれです。

 

 

心の筋肉が弱いと気持ちの切り替えが上手く出来ないため、生じた思考や感情に囚われることになります。

 

 

心の安定や平穏、幸福とはほど遠い状態。人にも優しく出来ません。最適な判断も出来ないでしょう。

 

 

またこれらの情動は、身体にも影響を及ぼします。

 

「緊張」「痛み」「だるさ」「不快感」「痒み」

「しびれ」「冷え」「動悸」「ほてり」「不眠」

「姿勢不良」「運動能力の低下」「五感覚の低下」

「抑うつ」「自律神経の乱れ」「肥満」

 

といった形で身体に表れます。心だけでなく身体も苦しい状態。これが続けばうつ病を発症するでしょう。

 

 

そこまで行かなくてもかなり辛い日々だと思います。

 

 

心の筋肉は何もしなければ衰えていきます。身体の筋肉と同じです。

 

 

一般的に歳を重ねるほど、悩みや問題が増えてくるのは心の筋肉の衰えが原因です。

 

 

歳を重ねるほど心の筋肉は衰える傾向にあります。

 

 

また心の筋肉の衰えは認知症という形で表れることもあります。

 

 

ここまでの話で心の筋肉を鍛えることは必要ということをなんとなく理解してもらえたと思います。

 

 

マインドフルネスの瞑想はその実践課程において、心の筋肉を鍛えるプログラムが確立されており、非常に科学的です。

 

しかし「リラックス」「ストレス解消」「心を落ち着かせる」などを目的とした、一般的に広がっているマインドフルネスの瞑想では、心の筋肉を鍛えることが出来ません。

 

 

多くの人が誤解していますがマインドフルネスはリラクゼーション法ではないのです。

 

 

マインドフルネスの本質は自分の心の動きに気づき、否定せずにありのままに観察すること!!

 

 

つまり「自分の心と向き合う」「身体の声を聴く」「自分を観る」ということを科学的に行うことで、心の筋肉が強くなっていくのです。