強迫性障害の大きな原因は強い囚われです。
囚われとは簡単に言えば
「自分の意思とは関係なく浮かぶ思考や言葉で頭の中がいっぱいになること」です。
囚われが原因であれば、解決する方法はシンプルです。
囚われを手放すこと。囚われを小さくすること。
囚われを手放すためには囚われないトレーニング
つまり心のトレーニングである
マインドフルネスの瞑想や実践に取り組む必要があります。
囚われが小さくなるに比例して
強迫性障害の症状は軽くなったり、消えることがあります。
例えば、ガスの元栓が締まっているか?
の確認行為を100回行っていたのが10回に減る
帰宅後の手洗いに
30分費やしていたのが5分と短くなるなど。
完全にこれらの行為がなくなる人もいます。
ここで誤解してはいけないことがあります。
それはマインドフルネスの瞑想や実践は治療ではないということ。
症状に直接アプローチするものではなく
症状を引き起こしている心を変えるトレーニングです。
しかし一般的に広がっているマインドフルネスの瞑想に取り組んでもあまり意味がありません。
なぜなら一般的に広がっているマインドフルネスの瞑想は
リラクゼーションが目的だからです。
リラクゼーションを目的とした「マインドフルネスもどき」に
取り組んでも囚われを手放すことは出来ません。
それどころか、逆に囚われが強くなるケースが報告されています。
その結果、強迫性障害の症状が酷くなることがあります。
本やネットの情報を元に自己流で取り組んだり
アプリを用いての実践は辞めた方がいいでしょう。
たしかにリラックスすれば
その場限りにおいては心が安定することがあります。
心が変わったような感覚を得るかもしれません。
しかしそれは一時的なものです。
根本的に心が変わったものではありません。
強迫性障害の症状が出る場面においては無力です。薬も同じ。
リラックスすることで不安が大きくなって心が不安定になり
逆に強迫性障害の症状が酷くなる人が一定数います。
ヨガや瞑想に取り組んで悪化するのは
リラックスを目的に取り組んだからでしょう。
症状がある人は下手にリラクゼーションに取り組んではいけません。
マインドフルネスの瞑想や実践に取り組むと
強迫性障害の症状に対する向き合い方、捉え方も変わります。
「症状があってもいいか」「症状を気にしない」と
良い意味で開き治ることが出来るため
結果的に強迫性障害の症状が治まるのです。
問題は症状があることではなく、症状によって生じる苦しみです。
苦しみは強いストレスです。
強いストレスは症状をより強く引き起こし、悪循環を招きます。
症状があったとしても気にしなければ、苦しみは生じません。
苦しみが生じなければストレスも感じないため
結果的に強迫性障害の症状が治まっていくのです。
症状を「症状を気にしない」と開き直るためには
心のトレーニングが必要です。
なぜなら強い囚われが生じている段階で
捉え方や考え方を変えることは非常に難しいからです。
これは「気にしない」と思ったり考えることではありません。
症状を消そうとか、治そうという考えも手放すことです。
強迫性障害という言葉すら忘れるのが良いでしょう。
その言葉に囚われると症状が固定化されますから、言葉を手放すことです。
マインドフルネスの瞑想や実践は、正しいプロセスで段階を経て取り組むことで習得することが出来ます。
・注意をどこに向けるのか?
・今ここに集中するとは?
・気づきとは何か?
・何に気づくのか?
・自分を観るとは?
・ありのままとは?
・雑念はどうする?
・正しい姿勢と呼吸は?
・身体の声を聴くとは?
などを頭と身体を通して理解し、取り組む必要があります。
「実践法」「頻度」「反復回数」「時間」「姿勢」など、どのように取り組んでいくのか?は一人一人違います。
性格や考え方、抱えている悩みや問題、身体の状態、年齢、ストレス度、目的、生活習慣、健康状態などが一人一人異なるからです。
マインドフルネスに「これだけやっていれば効果がある」というマニュアルはありません。
つまりあなたの状態や目的に合ったマインドフルネスの瞑想や実践に取り組まないと、「心」「身体」「人生」の変化は望めないということです。
これはマインドフルネスに限らず、ピアノでも水泳でも同じことが言えるでしょう。
このような理由から大阪マインドフルネス研究所では、マンツーマンによる個人レッスンを強くお勧めしています。
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